「結婚したい職業ランキング」は、調査に答えた人がどんな仕事に魅力を感じたかを知る資料です。結婚後の幸福度や、一人ひとりの人柄の順位を示すものではありません。自分の仕事が載っていなくても、結婚相手として劣るという意味にはなりません。
また、調査する年、対象年齢、既婚か未婚か、選択肢によって順位は変わります。ここでは、このページで紹介してきた男女別調査の対象と結果を確かめ、その先で実際の暮らしを比べるための観点を整理します。2026年の最新ランキングとして紹介するものではありません。
男女別の職業ランキングを読む前に、調査条件を確認しよう
「20代〜30代の結果」と一括りにできない理由
このページが参照していた女子SPA!の調査は、2018年4月11日に、30〜49歳の女性モニター200人を対象に行われたものです。一方、マイナビウーマンの調査は、2017年4月に、22〜39歳の交際経験のある未婚男女407人を対象に行われています。
対象が違うため、二つを並べて「同じ年代の男女の好みを比較した結果」とはいえません。記事の更新日が新しくても、アンケートを実施した時期まで新しくなったとは限らないことにも気をつけたいところです。
こうした民間のWebアンケートは、回答した人の傾向を知る参考になります。ただし、日本の男女全員や、婚活している人全員の好みを代表するとは限りません。順位だけを見て、今の相手や自分の仕事を評価しないことが大切です。
希望・イメージと、実際に結婚した相手は別のデータ
「結婚したい職業は?」という質問への答えは、結婚実績でも、夫婦の生活満足度でもありません。その職業の人が家事に協力する、浮気をしない、子育てが得意といった性質も、この順位だけでは分かりません。
上位の職業に安心感を抱くなら、「何が安心なのだろう」と自分の希望に戻してみましょう。収入の見通しなのか、勤務時間なのか、尊敬できる働き方なのか。同じ「安定」という言葉でも、人によって求めているものは違います。
女性が回答した「結婚したい職業」の過去の結果
女子SPA!が公表した2018年の調査結果は次のとおりです。対象は30〜49歳の女性200人で、調査会社のモニターを用いたアンケートです。現在の人気や、回答者以外の女性全体の考えとして一般化しないでください。
表が画面に収まらない場合は横にスクロールできます。キーボードでは表に移動し、左右キーを使います。
| 順位 | 職業(原資料の表記に沿う) |
|---|---|
| 1位 | 医師 |
| 2位 | 公務員(国家・地方) |
| 3位 | 弁護士 |
| 4位 | パイロット |
| 5位 | 銀行員・金融マン |
| 6位 | 商社マン |
| 7位 | IT系エンジニア(プログラマーなど) |
| 8位 | IT社長 |
| 9位 | 警察官 |
| 10位 | メーカー社員 |
出典:女子SPA!の調査掲載記事、上位の結果と調査概要(2018年6月29日公開、調査日2018年4月11日、女性200人、リサーチプラスのモニター)。職業名に当時の表記を含みます。
医師や弁護士のような資格に基づく職業と、「メーカー社員」のように幅広い職種を含む区分が同じ表に入っています。「公務員」と「警察官」のように、区分が重なり得る項目もあります。細かな違いまで同じ条件で測った表ではない点を踏まえて読みましょう。
男性が回答した「結婚したい女性の職業」の過去の結果
マイナビウーマンが公表した2017年4月のWebアンケートでは、未婚男性の有効回答203件について、次の結果が示されています。同順位があるため、10位までの表に11項目があります。
表が画面に収まらない場合は横にスクロールできます。キーボードでは表に移動し、左右キーを使います。
| 順位 | 職業(原資料の表記に沿う) |
|---|---|
| 1位 | 看護師 |
| 2位 | 医師 |
| 3位 | 公務員 |
| 4位 | 保育士・保母さん |
| 5位 | キャビンアテンダント(CA) |
| 6位・同率 | アイドル、アナウンサー |
| 8位 | 事務職 |
| 9位・同率 | 弁護士、会社員、女優 |
出典:マイナビウーマンの男女別アンケート(2017年4月調査、男女全体は22〜39歳の交際経験のある未婚者407人。上表の男性回答203件。記事表示の更新日は2023年2月14日)。職業名に当時の表記を含みます。
同じ調査の未婚女性204件では、結婚したい男性の職業の1位は公務員でした。前の女子SPA!調査では医師が1位です。この違いだけでも、特定の順位を「世間で決まった人気順」として扱えないことが分かります。
また、看護や保育の仕事をしているから、家庭のケアを一人で引き受けるべきだとはいえません。仕事の技術に敬意を持つことと、配偶者へ無償の役割を期待することは分けて考えましょう。
ランキングに出てくる仕事を、暮らしの問いへ置き換える

給与や休日を知りたい場合も、職業名だけで結論を出すより、勤務先、雇用形態、担当業務を確かめる方が具体的です。次の表は人気順でも、全員に共通する労働条件でもありません。相手の仕事について話すときの確認例です。
表が画面に収まらない場合は横にスクロールできます。キーボードでは表に移動し、左右キーを使います。
| 仕事の例 | 確かめたい生活のこと |
|---|---|
| 医師・看護師 | 夜間や休日の勤務があるか、休息や急な呼び出しにどう対応するか |
| 公務員・警察官 | 所属や担当、異動、交替勤務の有無、制度を実際に使える状況 |
| 弁護士 | 事務所勤務か独立か、繁忙期、収入から経費を引いた家計の見通し |
| パイロット・CA | 不在の期間、勤務後の休息、休日が合わないときの過ごし方 |
| 銀行員・商社の社員 | 転居を伴う異動や出張の見通し、二人それぞれの仕事をどう続けるか |
| エンジニア・IT企業の経営者 | 担当や事業の状況、働く場所、時間、個人と事業のお金の分け方 |
| メーカー社員・会社員・事務職 | 勤務先と担当、雇用契約、休暇、通勤時間。会社の知名度だけで推測しない |
| 保育士 | 勤務の始終業や持ち帰る作業の有無、自分の家庭での分担 |
| アイドル・俳優・アナウンサー | 出演以外の準備、予定変更、私生活を公にする範囲 |
| 介護職・飲食業・美容師 | シフト、家計、休息、独立する希望の有無。職業から結婚の適性を決めない |
例えば二人とも交替勤務なら、土日に休めないことだけが問題なのではなく、一緒に過ごす時間をどう作るかが課題になります。片方が平日休みでも、家の用事を分担しやすい場合はあります。逆に、同じ土日休みでも、家事が一方へ偏れば負担は残ります。
「家族も転居するのが当然」「資格がある側はいつでも再就職できる」と決めず、二人とも仕事を続けたいのか、住む場所を変えられるかを聞いてみてください。職業別の詳しい暮らしの例は、医師との結婚や銀行員との結婚の記事でも整理しています。
収入や安定性を見るときの3つの注意点
1. 平均年収を、目の前の相手の収入にしない
職業の平均値には、年齢、経験、勤務形態などの異なる人が含まれます。資料によって、会社員だけか個人事業主も含むか、給与か所得かという違いもあります。別の年の数字を並べて「この職業なら何倍贅沢できる」と計算することは避けたいところです。
結婚を具体的に考える相手がいるなら、実際の手取り、支出、借入、貯蓄を、お互いの状況として共有しましょう。まだ相手がいないなら、まず自分が望む暮らしの費用を考える方が、職業名だけの条件より役立つことがあります。
2. 雇用のイメージと、変化への備えを分ける
専門資格や大きな企業の名前から安心感を得ても、将来の収入や勤務先が変わらないとは限りません。「必ず就職できる」「絶対に職を失わない」という保証に読み替えないようにします。
収入が下がったら支出を見直せるか、働き方を変えるときに相談できるか。そうした調整のしやすさも生活の安定に関わります。独立や事業をしている人なら、売上と個人の生活費を分けて話す必要もあります。
3. 福利厚生は、制度名と利用の条件を確認する
休暇や転居の支援、家族向けの制度がある場合も、誰が何に使えるかは勤務先ごとに確認が必要です。制度があることだけで、家事や育児を担える時間が確保されるとは限りません。
「育休が取れるか」だけでなく、本人がどう利用したいか、取らない期間の分担をどう考えているかも聞いてみてください。子どもを望むかどうかも、職業から推測せず話し合うことです。
「結婚したくない職業」に自分を当てはめなくてよい
職業への印象を理由に、「女性の経営者は家庭に向かない」「男性の介護職は結婚に不向き」などと人を評価する根拠はありません。忙しさや給与への心配があるなら、実際の条件と分担を確かめる話に置き換えられます。
仕事に誇りを持ち続けたい気持ちも、働き方を変えたい気持ちも、本人が考えてよいことです。婚活で受けがよいかだけを理由に、職業を変えたり、相手の前で仕事への思いを隠したりする必要はありません。
結婚相手として求める条件に職業が入ること自体を否定する必要もありません。ただ、「その職業でないと困る理由」が、暮らしの希望なのか、周囲からの評価なのかを分けると、選択肢が見えやすくなります。
希望する職業の人との出会いを考えるなら
知人への紹介依頼や、自分も楽しめる趣味の活動は、人柄を知る入口になります。紹介者がいても、交際するかは双方が決めることであり、断っても構いません。目当ての職業の人へ近づくためだけに、転職や転居まで決める必要はありません。
婚活の手段を使う場合は、職業を指定できることと、該当者に出会えることを分けて確認します。料金、職業確認の方法、紹介される条件、やめるときの手続きを先に調べましょう。高い費用を払った人なら必ず真剣、肩書きが確認されていれば相性もよい、とは限りません。
いくつもの手段を同時に増やすことが、いつも自分に合うとも限りません。今は情報を整理するだけ、無理のない範囲で知人に一度頼む、といった進め方も選べます。
最後に、職業名を使わず「一緒に暮らすうえで大切にしたいこと」を三つほど書いてみてください。会話ができること、家計を共有できること、仕事を尊重し合えることなど、自分の言葉にすると、ランキングとは別の判断基準を持てます。





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