シングルマザーとして子育てをすることは、とても大変なこと。
父親の代わりを1人でまっとうしようとすれば、金銭面や精神面に大きく影響してきます。
離婚後に「1人で我が子を立派に育てる!」と意気込んだのは良いけれど、ここまで辛い生活になるとは誰も思っていませんでしたよね。
今は辛くて逃げ出したい気持ちでいっぱいかもしれませんが、可愛い我が子を危険な目に合わすことだけは考えたくもないはず。
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シングルマザーは辛い?大変だと感じる5つの原因
「自分で選択してシングルマザーという道を選んだのに、毎日が辛い……。」
そう思っている人は多くいるのではないでしょうか。
やっとの思いで苦しい結婚生活から逃れられたのに、待っていた現実は自分の思い描いていた楽しい生活とはかけ離れていますよね。
金銭面が不安
元旦那から養育費をもらっておらず、子どもの生活費を自分1人で稼ぐシングルマザーは近年増えています。
共働き世代が増えているせいか、頑張って働いたら男性と同じくらいもしくはそれ以上のお給料がもらえる現代の社会。
どれだけ頑張っても1人分のお給料では、共働きの夫婦の収入には勝てません。
それなりに裕福な家庭だと、塾や習い事をさせている親が目立ちます。
親なら周りと同じように、子どもに習い事をさせたいし子どもの夢を応援したりしたいですよね。
精神的な余裕がない
仕事で日中忙しく、また家に帰ってきても休む暇もなく育児や家事に追われる日々……。
「子どものため」にやっていることが、毎日自分を苦しめてはいませんでしょうか。
子どもは幼いながらに、大人の気持ちを感じ取れる繊細な心を持っています。
精神的な余裕がなく子どもを無意味に怒鳴ってしまったり、子どもに当たったりしていませんか?
子どもにその理由や原因が分からずとも「悲しい」という気持ちだけはわかります。
その悲しい表情を見てまた自分を責めて、辛くなっているのでしょう。
時間のゆとりがあるだけで優しくなれるはずなのにそれができない。
この悩みが尽きないシンママも多いはずです。
父親の代わりになれない
あなたがいくら頑張っても、父親の代わりを母親がすることは不可能です。
子どもが男の子なら尚更、父親との関わりは重要になってきます。
野球やサッカーの相手は、母親だけではどうしても子どもの求めているものとは違いますし、体力的にも問題があるでしょう。
また思春期になると、男同士でしか話せないことや相談をする機会が増えます。
それを女性である母親が、男のように振る舞ってもアドバイスしても、子どもに真っ直ぐに響くことは少ないのです。
離婚する際は、父親との面会交流の有無を親だけの都合で考えず、きちんと子どものことも考えて決断すると良いでしょう。
今現在面会交流をさせないことを後悔して辛い人も、連絡を取れる状況であるならもう1度話し合ってみるのも1つの選択肢として考えてみるのも良いのではないでしょうか。
家事と育児の両立が厳しい
シングルマザーでなければ、父親が子どもの相手をしている間に家事を済ますことができます。
しかし1人手となるとそうもいかないので、とても効率が悪いと考える人も多くいるはず。
子どもが小さければ小さいほど手はかかってきますよね。
少しでも大きくなれば子どもにも家事を手伝ってもらえますが、その数ヶ月が本当に辛いでしょう。
休む暇もないほど家事や育児に追われる毎日の中、うまくできない自分を責めてしまう人も多いはず。
うまくやろうとすればするほど、できない自分が嫌になってしまうために辛いと感じてしまうのでしょう。
ほとんどシンママアピールをされる
周りのママ友にシングルマザーと認知されると「家事や育児を手伝ってくれない旦那だから私もシンママと同じようなものよ」と言われることがあるのではないでしょうか。
シングルマザー本人からすると「いや全然違うから」と嫌味に思ってしまう人も多いでしょう。
事実、収入面や旦那がいる生活は大きく違いますよね。
ママ友はきっと励ましてくれるために言ってくれるのでしょうが、シングルマザーの辛さは経験したことがないとわかりません。
事あるごとにシンママアピールをされていては、ママ友に気軽な相談や悩みを打ち明けることをしなくなるため、辛いと感じる人も多いでしょう。
シングルマザーが辛いと感じる時
シングルマザーが辛い原因をみてきましたが、どんな時に辛いと感じるのか、細かい部分をみていきましょう。
子どもや自分の体調がすぐれない時
子どもが体調がすぐれない時、とても不安になりますよね。
1人ではしてやれることは限られていますし「大丈夫」と声をかけてくれる人も近くにはいません。
病院に行かなくても大丈夫なのか行った方が良いのか、その判断を自分1人でするというのはとても勇気がいることです。
自分の体調が崩れない時も、休む暇はありません。育児や家事をしなければ子どもの成長に影響を与えかねますから辛いでしょう。
1人でも多く手助けしてくれる人が周りにいるだけで心細さは消えますし、感謝しきれないほどのありがたみを感じることができます。
周りの理解が得られない時
シングルマザーというだけで「子どものことを考えずに離婚した人」というイメージが社会にはあります。
女手1つで育てることを覚悟して生活しているのにもかかわらず、まだ世間からの理解は得られるものではないのでしょう。
理解されないということはそれだけ助けてくれる人も少ないということ。
手を貸して欲しいとは言わないけれど、理解して欲しい気持ちは大きくなってきますよね。
災害やトラブルが起きた時
災害やトラブルが起きた際、助けてくれる旦那の存在はありません。
周りの友達も自分のことで手一杯なので、助けを求めるにも求められない現状。
1人で判断するには心細いし、間違っているのか正解なのかも分からない中で今起きていることに向き合う強い精神力が必要です。
トラブルが続くとなると、そのストレスも消化しきれずに重なっていくので厄介なものになります。
週末に幸せそうな家族連れを見る時
週末は子どもと遊ぶ時間に費やしたいですよね。
外に出て美味しい空気を吸いながら自然の中で子どもと向き合うのは、とても気持ちが良いしこれからも育児を頑張ろうというきっかけにもなります。
しかしそこにはシングルマザーだけでなく、夫婦揃って子どもと遊んでいる家族がいっぱい。
自分は自分で楽しんでいるのに、その光景を見るだけで急に寂しさが湧き上がってきますよね。
この生活に満足しているはずなのに、自分には手に入れられなかった形の幸せを目の当たりにすると、いたたまれない気持ちになって辛いと感じてしまいますよね。
シングルマザーが辛いと感じないための3つの対策法
ではシングルマザーが辛いと感じないためには、どうすれば良いのでしょう。
その対策方法を紹介していきます。
離婚した理由をもう1度確かめよう
離婚を決意するには、思考力や決断力が重要になってきます。
ちょっとやそっとのことで離婚したいと考え、その一瞬で離婚を決めたわけではないですよね。
元旦那としっかりと話し合った上で、お互いのため・子どものために離婚を決意したのでしょう。
他人の幸せを目の当たりにして、シングルマザーという重みを知るたびに「どうして離婚したんだろう」「夫のいる生活が今では羨ましい」と思ってしまう人も多いはず。
しかし自分の今後の生活のために、離婚は必要不可欠だったのですから、もう1度離婚した理由を思い出してみましょう。
旦那のいる生活を続けていたら、今よりもっと辛い生活が待っていたかもしれないことを再認識することも大事ですよ。
周りに頼る・相談する
周囲の理解は得にくいと先述しましたが、1度味方になった友人はとても心強い存在です。
同じシングルマザーの友達や親や友人など、心からシングルマザーの辛さを理解して協力してくれる人は少なからずいます。
「言ってもわかってくれない」「向き合うことは難しい」と思うのは簡単でしょう。
閉じこもっていては、周囲の理解も協力も得られないのは当然のこと。
頼ったり相談したりすることで、相手からも頼られる関係になり、お互いに必要不可欠な関係になれるでしょう。
「1人でやっていく」という強い意志をいつまでも持ち続けているようでは、今後生活する上でもっと辛い思いをしてしまいます。
困っていて手助けが必要なのは、お互い様。頼ったり相談したりする勇気を持ちましょう。
子どもだけでなく自分の幸せも考える
「子どものために」シングルマザーとして奮起するのはもっともです。
しかしながらそれだけで家事や育児、仕事を1人で頑張っていくにはどうしても限界があります。
子どものために精一杯働き、自分だけの時間を削って生活していると、何が幸せなのか分からない時期も訪れるでしょう。
子どもは敏感で繊細な生き物。
母親であるあなたが笑っていない・幸せでないと、子どもも「自分のせいでママは幸せじゃない」と悲しい思いをするでしょう。
「子どものために」と思う気持ちがあるなら、少しでも自分の幸せを考え、自分が笑顔でいられる環境を作ると良いですね。
辛いをなくす、シングルマザーのストレス解消法
シングルマザーのストレスを解消するには、どんな方法があるのでしょう。
色々試してみて、自分にあったストレス解消法を探してみてください。
子どもと向き合う時間を作ろう
家事や育児が忙しいのは承知ですが、子どもと向き合う時間が少ないと幸福度も下がります。
学校の話を聞いたり、自分も子どもに仕事の愚痴を言ったりすることで親としてだけでなく、友達のような関係を築くことができるでしょう。
思春期になっても友達みたいな感覚で相談することができるので、子どもの学校生活や恋愛話もできる仲になれるかもしれません。
カラオケや遠出など、非日常空間を作ろう
自分たちだけの特別空間を作ることは、育児において必要不可欠なのではないでしょうか。
「あの場所に行けばリフレッシュできる」「息抜きのために出かける」そういった目的があるだけで、日頃からのストレスをリセットできます。
近場や遠出スポットを1箇所でも決めておくと、その場所にいくことで「何かあったかも」と察することができますし、子どもからも提案することが可能ですよ。
自分だけの時間を無理矢理にでも作ろう
自分1人の時間を確保できていますか?
会社では人付き合いもありますし、帰ったら常に子どもと一緒。
ゆっくりと一息つく時間を取っている人とそうでない人は、ストレスの感じ方が大きく違います。
月1ペースなど自分で決めた範囲内で、両親や他のシングルマザー友達に子どもを預けてみると良いでしょう。
代わりに自分の元気な時に友達の子どもの面倒を引き受けたり、親孝行をしたりして良い関係性を作ることが大事。
無理矢理にでも1人の時間を作ってストレス解消を目指しましょう。
家事に子どもを巻き込もう
家事が辛いと感じているなら、子どもを巻き込んでみてはいかがでしょう。
それなりに大きく育てば、自分のことを自分でできるように教育することはできます。
中学生や高校生になれば即戦力になるので、小さい頃から家事の習慣をつけることは大切です。
お小遣い制度やポイント・シールを貯めてお小遣いにするなど、家庭ごとの制度を作るのも楽しそうですよね。
少しでも手伝ってくれると嬉しいもの。子どもの成長度も感じられるため、一緒に家事をしてみてはいかがでしょう。
まとめ
シングルマザーが辛いのは当然のこと。しかし親であるあなたが子どもの笑顔や幸せを奪ってしまうのは、1番罪悪感が生まれてしまいます。
自分に合ったストレス解消法を見つけ、幸せな家庭をお子さんと築いていってください。
将来子どもが大人になった時に「お母さんの子どもでよかった」と言ってくれるような子育てをできたら良いですね。
フリーライター。大学卒業後、語学留学を経て派遣社員に。時間・お金・場所に捉われない自由な人生を歩むため、フリーランスへ。記事の質と同時に、SEOに強いライティング・納期厳守・迅速な対応を心がけています。