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フリーランスとの結婚は不安定?知っておきたいローンや社会保障

年々増加傾向にある日本のフリーランス人口。疫病の流行やそれによる社会情勢の変化によって、注目を浴びる働き方の1つです。

ただ実際のところ、結婚相手がフリーランスとして活動している場合、会社員や公務員と比較して不安事項が多いと考える女性が大半でしょう。

そこで今回は、フリーランスと結婚する上で、ローンは組めるのか、どういった社会保障が得られるのかなど、簡単にまとめました。

フリーランスの男性と結婚する人で不安を抱えている人は、ぜひ読んでみてください。

フリーランスと結婚するリスクと不安

まずは多くの人が抱えるフリーランスの男性と結婚する上での不安を挙げてみました。実際に不安定かはともかくとして、会社員ならではの退職金が得られないのは明確なデメリットと言えますね。

収入が不安定

フリーランスは職種にもよりますが、収入が不安定になりがちです。高単価の仕事を獲得できたとしても、突然プロジェクトが終了して月の収入が激減してしまうことはザラにあります。

毎月決まった額を貯金して、家賃や食費としてやりくりすることで安心できる人からするとどうしても不安が付きまとうかもしれません。

常に仕事を獲得し続け、新しいジャンルや技術の習得に貪欲であるバイタリティのある人でなければ、フリーランスとして生計を立て続けるのは難しいかもしれません。

将来が不安定

フリーランスは、将来的に稼ぎ続けられるかどうかの確約がありません。現状技術や資格を持っていたとしても、将来AIや新しい技術の進歩で全く使いものにならなくなるかもしれません。また、その業界自体が衰退して稼げなくなることも考えられます。

しかし、これは会社員にも同じことが言えます。極論を言えば、公務員以外は全てが将来どうなるかはわからないですし、不安定とも言えるでしょう。

変化に対応できるかどうかは、フリーランスとして生き続けられるか、家庭を支えらえるかに影響します。

退職金がない

フリーランスには退職金の制度がありません。退職金は全ての会社で採用されているわけではありませんが、大企業で約2000万円前後、中小企業で1000万円前後となっています。

退職金はその金額があまりに大きいため、会社員にとっての最大のメリットであり、会社員とフリーランスとの最も大きい差が出る点とも言えます。

個人でコツコツ積み立てて、退職金代わりの貯金ができる余裕があるかどうかは1つのポイントとなるでしょう。

福利厚生がない

福利厚生がないのは、フリーランスとしては若干のデメリットでしょう。

会社員として得られる家賃補助は、実質月々数万円の価値がある福利厚生です。家賃の7割を会社が負担してくれる場合、数万単位で使えるお金が増えます。

よく会社員の年収の倍額稼いでフリーランスは同じ待遇などと言われますが、福利厚生と退職金がその多くを占めているとも考えられます。

フリーランスと結婚する魅力やメリット

フリーランスとの結婚でデメリットを感じた人が多いかもしれませんが、実際にはデメリットだけではありません。フリーランスにはフリーランスのメリットがあります。

会社員よりも高収入が目指せる

フリーランスとして活動を続けることで、会社員よりも高収入を目指しやすくなります。会社員としてどんなに実績を積み上げても、利益を生み出しても、月収にはほとんど変化はありません。

フリーランスの場合は、大きな利益を生み出せればそれらは全て自分のものになります。年に1~2回のタイミングで会社に評価され、昇給することで給料が増えるなどということはなく、頑張れば頑張った分だけ収入が増えます。

例に挙げた退職金や福利厚生を考えると一概には言えませんが、月収や年収ベースで考えるとフリーランスの方が多く稼げる可能性は高いと言えるでしょう。

居住地の都合が付きやすい

職種にもよりますが、在宅で仕事が完結するフリーランスの場合、居住地の都合がつきやすいのはメリットです。どこでも好きな場所に拠点を置いて暮らせます

極端な話、日本に居続けなくとも海外での生活も可能です。物価や賃料が安い場所を生活の拠点にして、優雅に暮らすことも可能です。

田舎暮らしに憧れがある人や、地元に帰りたい人、海外での生活に興味がある人は、相談することで将来の居住地を自由に選択できるのが1つのメリットです。

家事・育児に参加してもらいやすい

在宅業務のフリーランスの場合、時間には比較的都合がつきやすくなります。そのため、保育園の送り迎えや仕事の合間の掃除洗濯など、家事や育児に参加してもらいやすくなるでしょう。

社会の風潮的にも男性が積極的に家事や育児に参加するのが当たり前になりつつあります。在宅フリーランスの男性と結婚することで、より家事や育児を協力して行えるようになります。

手に職があれば、実は会社員より安定している

不安定のイメージが強いフリーランスですが、実力さえあればさほど関係ありません。会社員として実力を付けた後にフリーランスとして稼ぎ始めるのは難しいですが、フリーランスとして実力を発揮した後に会社員に戻るのはそう難しくはないためです。

自分の生活リズムを崩したくない人や、人の下に付くのが嫌な人にとっては厳しいですが、フリーランスとして活動した実績は転職する際に大きなアピールポイントとなります。

フリーランスとの結婚は本当に不安定?

ここまでのデメリットとメリットを踏まえた上で、フリーランス男性との結婚は本当に不安定となるのでしょうか?今の時代、大手の会社でもリストラや倒産のリスクがあります。業績によってはボーナスカットや昇給なしも考えられるでしょう。

そう考えると、会社に頼らずに活動出来ているフリーランス男性は会社員と比較してそこまで大きな差や不安定があるとは言い切れません。

フリーランスはローンを組める?

フリーランスの男性と結婚するにあたって不安になる要素の1つが、ローンを組めるかどうかではないでしょうか。特に、家を購入する際の住宅ローンが通るかどうかは重要なポイントです。

フリーランスだからといって、住宅ローンの審査が通らないといったことはありません。しかし、会社員や公務員よりも条件は厳しく設定されます。

まず、フリーランスの場合は直近3年の平均年収が年収とみなされます。この年収が経費を引いた額で300万円を超えていないと、住宅ローンを借りられる可能性はかなり低くなってしまいます。

また、確定申告をしていない、借金やカードの支払いが残っている、税金を滞納しているといった要素があるとさらにマイナスとなり、ローンが降りる可能性は低くなります。お金の管理や確定申告をきちんとしているかどうかは、それとなく確認してみましょう。

フリーランスが受けられる社会保障とは?

ローン以外に気になるのが、フリーランスの社会保障です。年金がもらえるのか、どういった保険が適しているかなど気になる人は、チェックしてみましょう。結婚を機に保険に加入してもらうのも良いですね。

フリーランスが加入できる保険

フリーランスの人は全員、国民健康保険に加入します。これは、自営業や会社を退職した人が入る保険で、会社員の人が加入している内容とほとんど同じサービスが受けられます。そのため、ケガや病気で病院にかかってもフリーランスだとしてもきちんと保険料は負担してもらえます。

ただ、フリーランスの場合ケガや病気で働けない期間はそのまま収入が0となります。有給休暇を使って休んでいる間もお金が入ってくることなどはありません。

そういった際に便利なのが、所得補償保険と就業不能保険です。これらは、ケガや病気で働けなくなった時に一定額保障が降りる保険です。

得られる保証内容によっても支払う額が変わってきますが、人気のタイプだとおおよそ月々の支払が2000~3000円。万が一の時に降りる保証が10万円が相場となっています。

結婚して子どもを産む前に、これらの保険に加入してもらうよう相談してみましょう。

フリーランスが加入できる年金

フリーランスは、厚生年金から国民年金に切り替わります。ただでさえ年金が支払われるかどうかがわからない、破綻した制度などとも言われていますが、会社員として支払い続けた人がもらえる厚生年金の平均は月14万前後であるのに対し、フリーランスが支払い続けてもらえる国民年金は月に5万前後となっています。

そこでその差を埋めるのが国民年金基金と、個人型確定拠出年金です。これらはどちらも、自分で積み立てることで後に年金として受け取ることが可能です。個人型確定拠出年金が5000~68000円の間で決められて、国民年金基金では口数単位で支払う金額を決められます。一口がいくらになるかは、契約した時の年齢や性別で変化します。

老後の年金が不安な人は、自力で積み立ての貯蓄を行うか、これらの年金システムを使うことで国民年金の額の少なさを補う必要があります。こういった制度を利用しているか、利用する気があるのかは結婚を機に相談してみると良いでしょう。

フリーランス同士で結婚する場合の注意点

ここまでは、男性側のみがフリーランスのケースをまとめてきました。最後に夫婦両方がフリーランスとして活動する場合の注意点を簡単にまとめました。

貯蓄は計画的に

夫婦共フリーランスの場合は、計画的な貯蓄が必要となります。子どもを生んで育てる予定であれば、妊娠のための貯金をする必要があります。

分娩と入院にかかる費用がおおよそ40万円。その後の検診とマタニティグッズ、ベビーグッズを合わせるとプラス20~30万円かかります。出産すると、出産育児一時金で42万円がもらえます。ただこれを差し引いても余裕を持って30~40万円貯蓄出来ていると良いでしょう。

フリーランス同士だとボーナスが入ってくることはないので、お互いのおおまかな月収をそれとなく明かしておいて、無理のない額でお金を貯めておきましょう。

お互いを支え合う精神

お互いに在宅のフリーランスの場合、それぞれ独特の生活リズムを送っている可能性が高くなります。そうなると、お互いに自分の生活スタイルを崩したいとはなかなか思えません。

しかしそうなると、共同生活を送るのは難しくなります。特に在宅の場合は、お互いに家にいる時間が長いことから、時間の使い方は非常に重要になります。労働規約がなく、働こうと思えば無制限に働けてしまう立場だからこそ、お互いに支え合い、家事の決めごとを作ることをおすすめします。

常に向上心を持つこと

特に夫婦お互いがフリーランスの場合は、常に向上心を持ち続けるのが非常に重要になります。のんびり暮らしてほどほどに働きながら20万円稼げれば良いと考える人も中にはいますが、先のことを考えるとあまりおすすめはできないスタイルとなるでしょう。

フリーランスは、収入が不安定だからこそバイタリティと上昇志向がないと伸び悩みやすくなってしまいます。

常に向上心を持ち、退職金がない分会社員よりも多く稼ぐ意識を持ち続けましょう。

まとめ

今回は、フリーランス男性との結婚が不安定なのかどうか、メリット・デメリットを改めて整理して、得られる保障やローン、年金問題を中心に解説していきました。

フリーランス=不安定なイメージは世間的にも強く、親から反対に遭うこともあるかもしれません。しかし、実際には会社員だから安定とも言い切れず、労働意欲や向上心があるかどうかの方が重要だと考えられます。

ただ、フリーランスは年金が少なくなってしまう上に退職金がないデメリットがあるのも事実です。国民年金基金や個人型確定拠出年金を利用を検討し、老後への備えをどうするのか話し合ってみると良いでしょう。

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