昔は「長男と結婚するのはやめた方が良い」「義親の面倒を見なければいけない」と言われていたけど、今のご時世どうなんだろう?
と疑問に思う人もいますよね。少子化が進む今、結婚のあり方や現代らしい思考に変わっているので、昔よりは多少気持ちの面で楽かもしれません。
しかし、結婚に不安はつきもの……。負担に思わずに結婚生活を楽しむために、長男との結婚のあり方や負担に思わないための抜け道をご紹介します。
Contents
長男と結婚するために性格を知ろう
「長男の性格」は具体的にどのようなものなのか、しっかりとおさらいしていきましょう。長男は次男にない良さの性格を持っていることが多いので、魅力的です。
他兄弟よりも責任感が強い
長男は、兄弟の1番上の存在です。下の子たちの面倒を見るのが当たり前で、「自分がしっかりしなくちゃ」「お兄ちゃんだから」と思いながら幼少期を過ごします。
親からもその立場を認識させられるため、責任感が強く、決めたことを最後まで守る誠実な一面を持っています。
責任感が強いことは日常的に会社でも役立ちますし、結婚相手なら尚更、責任感の強い男性は魅力的です。
他兄弟よりも責任感が強い長男は、結婚のパートナーとして最適でしょう。
リーダーシップがある
幼い頃から他兄弟をまとめてきた経験があるため、長男にはリーダーシップがあります。
兄弟をまとめることが当たり前になっているので、義務と感じていないことが多く、それが日常生活にも出てきます。
困っていそうな同級生を見ると助けたり話を聞いたり、率先して人の役に立つことを好むでしょう。
リーダーシップの基本が身についているので、どうしたらついてきてくれるか、同じ目標に向かって動けるかなどを一生懸命に考えてくれます。
そんな長男だからこそ、結婚したいと魅力的に思いますよね。
プライドが高い
兄弟がいることで、自分が弟たちの見本にならなければいけないと考えるのも長男の性格の特徴です。
そのような経験から、プライドを高く持っていて、競争心も強い傾向にあります。
偏ったプライドを持っているのではなく、きちんと愛のあるプライドなので、女性も結婚を考えるときに深く考えなくても大丈夫でしょう。
優しく、我慢強い
長男は、優しく、かつ我慢強い性格を持っています。
兄弟と接するとき、優しくしないと親に怒られることをわかっていて、それが身に染みているのでしょう。
またおもちゃを譲ったり、親を手伝ったり、我慢しないといけない部分はどうしても出てきます。
優しく、我慢強い部分は結婚生活を送る上でとても重要になってきます。
子どもができたときの接し方や家事・育児の手伝いにも影響するので、優しく、我慢強い旦那はありがたく思えるでしょう。
長男との結婚を負担に思う4つの理由
長男との結婚を負担に思う理由は、どのようなことが考えられるか、一緒に見ていきましょう。
長男という立場だからこその問題がたくさんあるようです。
義親と同居しなければならない
長男であれば、義親と同居しなければいけないイメージが強くあります。
結婚は2人だけの問題ではなく、家族と家族の繋がりがとても大切です。
昔から長男は、家を継ぐ・家を守る使命があるとされているため、「義親と同居しなければならないのか」と不安や負担に思う人も多いでしょう。
向こうの親の考え方も尊重しつつ、自分ができる最良の選択をよく話し合った上で決めることが必要不可欠です。
義親の介護の面倒をみなければならない
結婚相手が長男であれば、義親の介護が必要となります。
たとえ嫁である自分が「手伝わなくても良い」と言われても、介護の負担は大きく結婚相手に任せきりにすることはできませんよね……。
ある程度自分も手伝わなければいけないし、それを「相手が長男だから」という理由で投げ出すこともできません。
ただ、今の結婚事情を見ると「子どもに負担をかけさせたくない」と思い、「介護サービスを利用したい」と望む親が多くいます。
自分だけが負担に思っているのではなく、今まで自分でできていた親側も「誰かに頼らなければ生きていけない悲しさ」を持っていることを十分に理解しましょう。
後継を考えなければいけない
家柄にもよりますが、長男と結婚した場合、家業や農家を継がなければいけないこともあります。
他に後継者がいれば別ですが、血の繋がっていない他人に後を任せるよりも、自分の息子を信じたいと考える親は多いです。
そうなったら嫁である自分は大変になりますし、しきたりやその家に受け継がれる作法・ルールなどを守らなければいけない重役にまでなってしまいます。
相手の家柄がどのようなものか、お付き合いの時点で確認する必要がありそうですね。
親戚付き合いに疲れそう
長男は親戚から期待されて生まれてきた子どもです。十分に可愛がられ、将来の不安や期待もされてきたでしょう。
親戚とお付き合いしていく中で、「長男」という立場は大変なもの。疲れた様子を見せることはできないし、思っていないことで同意をしなければいけない部分も出てきます。
毎日ではないのが幸いですが、大きなイベントごとに疲れそうだから、長男との結婚を負担に思う人も多いようです。
長男と結婚しても幸せな家庭の特徴5選
長男と結婚することで、幸せな家庭ももちろんあります。
どのような部分が幸せだと感じるのか、詳しく見ていきましょう。
優しくて頼りがいがある
長男は、優しくて頼りがいがある性格をしています。
物事を自分で考え、決めてくれる旦那は、優柔不断の旦那よりも頼りがいがあって嬉しいですよね。
結婚についても子どもについても、頼りがいがあって優しく接してくれるので、幸せだと感じる家庭は多いようです。
結婚相手としてはとても嬉しい条件ですよね!
義親の援助を受けやすい
長男ということもあり、親からは1番可愛がられて育てられてきた人。
その長男が結婚するということは、親にとっても喜ばしいことであり、ついつい援助をしたくなりがちです。
義親からの援助はとても助かりますし、義親は義親で満足できるので、より良い関係も築くことが可能。
中には息子を取られた気持ちで嫌がらせをしてくる義親もいると聞きますが、その場合は距離を取れば良いだけなので安心して暮らせるでしょう。
持ち家をもらえる可能性がある
義親と同居をすることに抵抗がない場合は、将来的にその家をもらえる可能性が高いです。同居せずとも、いずれ空き家になることは想定できますよね。
長男には近くにいて欲しいと考える義親も多いですので、持ち家をもらえる保証は高確率でついてきます。
子どもが生まれると出費が重なってくるので、持ち家をもらえることはとてもありがたいことです。
育児を手伝ってもらえる
かわいがってきた長男の子どもとあれば、親も喜ばしいこと間違いなし。
育児を気にしてくれたり、わからないことを教えてくれたり、手伝ってくれたりするでしょう。
全て手探りの状態でする育児よりは、誰かがそばにいてお手本を見せてくれる方がありがたいです。
自分の大好きな旦那も「こうやってお義母さんに育てられたんだな〜」とほっこりできる部分もあるでしょう。
それだけで幸せな気持ちになれそうですよね。
発言・相続権がある
長男は、家族や親戚間で発言力や相続権があることがわかります。
何か過去に大きなトラブルがあったり、問題を起こしたりしていない限りは、長男に発言・相続権があると言っても過言ではありません。
親族で集まって大きなことを決めるような場面では、自分たちが言いなりになることは少ないので、嬉しいことでもあります。
長男と結婚する前に確認すべき問題
長男と結婚する前にチェックすべき問題がいくつかあります。
結婚後に揉めるよりも、結婚前に不安な部分は解決しておくことが良いでしょう。
同居問題
義親と同居するかしないかは、今後の結婚生活に大きく関わってきます。
どうしても嫌な場合は、その旨を義親に伝え、理解してもらわなければなりません。
まだまだ古い昔の考えをしている人は多少なりともいますので、頑固な場合は対策が必要でしょう。
同居問題をクリアすることで、幸せな結婚生活が送れるか送れないかに関わってきます。自分の意見を旦那になる長男とその義親に伝える努力が必要でしょう。
介護問題
結婚をする前に、義親の介護はどうするか決めておきましょう。
話し合いをしなければ、「長男の嫁だから面倒を見てくれるだろう」と思い込んでいる義親もいますから、介護をどうするかはしっかりと話し合いをしておきましょう。
自分たちでしっかりと介護をしていくのか、介護サービスを利用するのか。
高齢化が進む今、介護サービスにも様々な種類がありますので、多くのプランを検討し、意見を出し合い、お互いが納得いくような話し合いをしましょう。
後継問題
長男と結婚とあれば、後継問題が出てきます。
さすがに大きな家柄だったり、重い責任があったりする場合は、お付き合いをしている時点でわかるかと思いますが、結婚を意識しないと見えない部分もあります。
義親が経営者だったら、どの程度の規模なのか、どのタイミングで会社を継ぐのか、細かく知っておく必要があるでしょう。
いきなり社長夫人になると言われても、心の準備がいりますからね。
結婚前にしっかりと確認することをおすすめします。
長男と結婚しても負担に思わない抜け道
長男との結婚を負担に思わない抜け道をいくつか紹介していきます。
1つの考え方に捉われずに、柔軟な考えや意見を取り入れ、他にも選択肢があることを覚えておきましょう。
同居を求められた場合
二世帯住宅を提案する
同居を求められた場合、多くは持ち家に住むことを提案されます。
しかし、それだと広かったり狭かったり、今後子どもが生まれることを考慮すると危険な箇所が多かったりする場合があります。
そうでなくても、まったくの日常生活を義親と過ごすことはストレスになるから嫌だと思う人も少なくはないでしょう。
その場合は、二世帯住宅を提案してみてはいかがでしょうか?何かあったらすぐに駆けつけられるので、義親の同意を得られやすいです。
義親の近くに住む
同居が無理だという人は、同じ市内や車ですぐに会える距離の土地に住むのも良いでしょう。
同居だけが全てではないし、義親が安心して過ごせる範囲内の距離であれば、同意してくれる確率が高いです。
必要な時に困らない程度に駆けつけられる、生活範囲は同じだけど別の場所に住むことで義親も安心できるでしょう。
介護を頼まれた場合
介護サービスを提案する
介護を頼まれた場合、介護サービスを提案することをおすすめします。
初めから介護サービスを利用して欲しいと頼むのは印象が悪いです。
ですので、「介護が必要になった時に、自分たちが何をしているかわからないから」という自分たちの将来を見据えての意見だということを伝えましょう。
実際に、子どもに手がかかったり大きなトラブルに巻き込まれていたりする時に、義親の介護までは面倒を見切れません。
結婚の時点で、しっかりと話し合うことが必要です。
週3などの条件付きで介護を承諾する
介護にもたくさんの種類があります。
体力的・精神的にもきついと感じる方は、「週の半分程度は自分でみられるけど、それ以外は難しい」と正直に伝えましょう。
折り合いの付け方は様々なので、自分と義親、そして旦那である長男としっかりと話し合いをすることが必要不可欠です。
相手に兄弟がいる場合
後継について細かく確認する
相手に兄弟がいる場合、後継者が長男でない場合もあるので、そのことについて細かく確認しておきましょう。
執拗に感じ、嫌な思いをされることもあると思いますが、いずれは話し合わなければいけないことです。結婚時に決めておくことで、他の兄弟も安心した生活を送れるでしょう。
代わりに近くに住んでもらう
長男が全ての責任をおうことはありません。
介護や同居についてなど、兄弟のうち誰かが解決すれば良いので、「長男だから」と言って全てを引き受ける必要はないのです。
同じお腹から生まれた兄弟ですから、親の面倒の負担も分けるのが最善の方法でもあります。
介護は長男がみて、次男は近くに住んでもらうなど、納得のいく解決方法を探しましょう。
まとめ
長男と結婚だからと言って、悪い部分だけではなかったですね。
長男だからこその性格や立場があり、義親も深く関わってくる結婚。一筋縄では行かないこともありますが、今の世の中昔ほど厳しくはありません。
「自分が親の介護を仕方なくさせられたから」と子どもの負担にならないようにと考える親も少なくはないので、しっかりと話し合いをして、お互いにとって良い関係を築けるようにしましょう。